今日はキッチンの収納等に使われている
扉の丁番
を調整する方法をご説明致します。
収納等には一般的に
スライド丁番 と呼ばれるタイプの丁番が多く使われています。
これは扉を上下・左右・奥手前と3次元に調整できる丁番です。
角調整は
ドライバー1本 で可能です。
他に必要な道具といえば、高い所を調整するための踏み台や脚立くらいでしょうか。
それでは調整方法です。
上の写真をご覧頂きながら読んで下さい。
写真の
左側が扉、
右側が収納本体側です。
扉側は基本的に固定したままで、
動かすことはありません。
まず収納本体側(写真右側)にあるネジを見て下さい。
全部で5本見えますね。
それぞれ上段、中段左、中段右、下段左、下段右とここでは呼ぶことにします。
このうち、上段と下段左は台座の固定用ビスです。
扉側の2本同様、
動かすことはありません。
残りの3本の役割は以下のとおりです。
中段左 →
左 ⇔ 右 の調整
中段右 →
奥 ⇔ 手前 の調整
下段右 →
上 ⇔ 下 の調整
中段右と下段右は
左にネジを回して緩める とそれぞれ調整する方向に丁番が自由に
動きます。
ただし可動範囲は決まっていますので、その範囲内での調整となります。
一番具合のいいところで
再度ネジを締めて固定 し、調整完了です。
これに対して中段左の左右調整は若干勝手が違います。
ネジを左右に回すことで
直接丁番が左右に動きます。
以上で扉を3次元に調整するところまでご説明致しました。
通常ですと、キッチンや洗面の収納扉で
上下2箇所
に丁番が取り付けてあります。
上下それぞれの丁番を3次元に動かして、扉を調整すると今までこすれていた扉同士や開きにくかった扉がスムーズに動くようになります。
皆さんも早速試して下さい。
《
扉の開閉がおかしい場合のコツ 》
コツとしては、扉がより動きやすい位置に丁番を調整してあげることです。
ちょっと動かしては固定するのではなく、
一旦丁番の調整ネジを緩めたままにして
動きやすい状態にしてあげます。
この状態で扉を開いたり、閉じたりしてあげると、
ちょうどいい位置
に丁番が動きます。
ここで固定してあげると、だいたい調整はうまくいきます。
《
扉同士がこすれてしまう場合のコツ 》
この場合は写真中段左の
左右調整 で対応する場合がほとんどです。
まず、
扉のどこ が
どこ とあたっているかを確認して下さい。
状態を確認したら、どっちに扉を動かすかをイメージします。
扉と収納本体の枠等があたっている場合は、扉を動かすしかありません。
しかし、扉同士が当たっている場合は、
両方の扉を動かすことができます。
左右調整ネジをまずは回してみて下さい。
メーカーによって回す方向と左右に動く方向がまちまちです。
どっちに回すと扉がどっちに動くかを試して、
少しずつ調整していって下さい。
いっぺんにいっぱい回してしまうと
初めの状態が分からなくなってしまい、調整が余計に面倒になってしまいます。
これではいけませんので、あくまでもチョットずつ調整をお勧めします。
色々動かしているうちにコツを掴める方もおられるかもしれません。
私達も初めて調整した時は1時間以上掛かったこともありました。
お時間がある時に、知恵の輪気分でやってみることをお勧めします。
でないと、うまくいかない時にとてもイライラします。
のんびり構えて調整してみて下さい。